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・諸井 謙司 (鋳造)
【プロフィール】
1988年 3月29日に佐賀に生まれる
2006年 佐賀北高校普通科芸術コースを卒業
2010年 崇城大学芸術学部美術学科彫刻コースを卒業
2012年 崇城大学 芸術研究科修士課程 美術専攻を卒業
2012年 崇城大学研究生として1年間勝野研究室所属
2013年 彫刻家として岡田美術館に野外彫刻ブロンズ作品「波誘」を設置。
2021年 佐賀県立図書館に野外彫刻ブロンズ作品「こころは旅へ」を設置し寄贈。
以降2023年現在まで彫刻家として主に自然から得たインスピレーションを主題に、作品に対する理想と現実の交錯点を探究するような制作をして活動している。
【主な受賞歴】
日展第40、42、43、44、45、第1、2、3、6、7、8、9、回日展入選、第10回日展特選
日展会友
・堤 康博 (油彩)
【作品コンセプト】
色を重ね削る。
その単純な行為を繰り返すたびに見えてくる景色。
それは、流れる時間軸上に存在する唯一無二の痕跡。
その痕跡は眼の前に起こる事象がいつか消滅するという物事の本然。
その本然の儚さは美しい質量となりキャンバスに着地する。
【近年の個展】
2021年~2024年 「salvage」空のいろ(福岡)
「hushed voices」hanao coffee(福岡) 「行かなかった道」Gallery安政(福岡)
「語らう」 志ZUKI個展(兵庫) 「Corner Of Memories」空のいろ(福岡)
「癖なんです。今までも、これからも。」hanao coffee(福岡)
・Lee Kooha (カリグラファー)
時の流れと走りの軌跡
- イ・クハ -
- 緑青 -
絵で自分を表現できるのか? それは、外面的ではなく内面的な自画像を描けるかどうかという問題である。 昨今、さまざまな分野の人々の相互理解と融合が喫緊の課題であると考えています。 問題を解決する最善の方法は、調和と会話であることは確かです。 しかし、最も重要なことは「自分が何者であるか」を確認することです。 国家との関係における立場を表明する前に、「私が今どこにいるのか」。 この国で相互理解と統合を実現するには、私たちは内なる自己とコミュニケーションをとらなければなりません。 それは、私たちが静けさを取り戻してから、深く広い関係に入っていくからです。 この芸術家は、自分の絵を最も人間的な方法で形にしようとしています。 それは、自分が知らなかった、あるいは知りたかった「自分」の空白を埋めようとする試みである。 「自分」を見つける手段として「時間」という作業ツールを使うこの絵は何を意味するのでしょうか? 彼の本質と絵画としての「自己」はどのような形で対峙することができるのでしょうか? 「自分」を見つける方法として、彼の名前「亀(龟)と水(河)」に答えを見つけようとします。 それは彼の芸術の世界に鮮やかに現れました。 自身の名前からモチーフを見出しながらも、絵画技法や世界観を接ぎ木することで「自分」に迫ろうとする。 つまり、絵を描く作業は彼にとって「自己発見」のプロセスであり、仕上げ作業は自己を明らかにすることなのです。 だからこそ、私たちは子供のような無邪気さで筆の「点」と「線」を追い続ける必要がある。彼は、「亀」と「水」というモチーフから絵を描く過程で作られるすべての形が「自己」の源であると信じています。 「点」と「線」でできた形が、もう一人の「自分」であるとなぜ彼は信じるのでしょうか? それは単なる筆運びではなく、時の流れ、走った跡だと思っているから、亀でも絵描きでも何でもいい……とその跡。 それは彼が生きてきた、そしてこれからも生きる時だ。 したがって、時間が経たない限りアーティストは存在できません。彼はこの作品に時間の借りがあるはずだと思います。 彼が時の流れに耐えて走り続けたこの作品は、「自分」を超えたもう一つのコミュニケーションの扉へ向かう過程であることは疑いない。
・イトウタカシ (木彫)
【作品への思い】
子供のころからコトバで自分の想いを伝えるのが苦手でした。
コトバに出さない限り他の人は「何も考えていない人」と見なしていたような気がします。
それでも、物を作ることで他者や社会とつながることができてきたように感じています。
声にならなくても、誰しもが心の中にコトバを持っているのだということを考えながら、創作しています。
【主な受賞歴】
1996-1998年日本クラフト展 入選
1998年 朝日現代クラフト展 入選
2023年~2024年 ART DECORATION 2023 410Galllery賞・BrainBrunn Art Award 2023 大賞・第11回躍動する現代作家展 最優秀賞・カンカク展#1 カンカク賞・Independent Tokyo 2023 神谷敬久賞・第12回躍動する現代作家展 特別賞・100人10選出
・砂原 光利 (アクリル)
【作品への思い】
私は制作において、言葉が詩になる過程で現出してくる「詩的なモノ」を最も大切なものとして捉えてきました。そしてその「詩的なモノ」を作品の中に埋め込みたいと願い、都市が重層的に連なる「向こう側」の風景を描き続けています。作品で描かれる街は「ここではないどこか」にある街であり、こちら側ではない向こう側にある風景です。そして、けして辿り着けないその街からは、ぼんやりとした「ひかり」が立ち昇っています。それはおそらく、私たちの未来に向けた夢や希望なのでしょう。私は風景としての都市を描くことを通じ、そのような手の届かない「向こう側」にあるモノを描いていきたいと思っています。